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生化学

検査項目名称 アポリポ蛋白A-Ⅰ
コード 00368
統一コード 3F180-0000-023-061
検体必要量(mL)容器 / 保存
一種につき 血清 0.3  血清0.5で 6項目同時測定可能
B-1 S-1 (2週)
採取条件・提出条件 / 備考
所要日数 2~3
検査方法 免疫比濁法(TIA法)
基準値 M:119~155
F:126~165
mg/dL
実施料 / 判断料 1項目31
2項目62
3項目以上94 判生Ⅰ

容器画像

コンペンジウム

高値 ■高HDL血症 ■CETP欠損症
低値 ■低HDL血症 ■Tangier病 ■魚眼病 ■LCAT欠損症 
解説 脂質は水に溶けないため、血中では脂質粒子のまわりを蛋白質(アポ蛋白)が取り囲み、親水性が増した状態で存在している。この複合体がリポ蛋白であり、構成蛋白成分がアポリポ蛋白(アポ蛋白ともいう)である。現在、十数種類のアポ蛋白が区別されているが、臨床的には6種類のアポ蛋白が測定される。アポB/アポA-Ⅰ比は冠動脈疾患で上昇し、しかもその罹患枝が多岐にわたるほど、この比が上昇してくることが知られている。
各リポ蛋白に含まれる主なアポ蛋白とその含有量、及び機能は以下の通りである。
・HDL……アポA-Ⅰ(67%)、アポA-Ⅱ(22%)
・LDL……大部分(98%)がアポB
・VLDL……アポB(37%)、アポC-Ⅱ(6.7%)、アポC-Ⅲ(40%)、アポE(13%)
(カイロミクロンはすべてのアポ蛋白を含む。ただしアポEは痕跡)
アポA-Ⅰ・・・LCATの活性化、HDL受容体との結合
アポA-Ⅱ・・・LCATの活性阻害、HTGLの活性阻害
アポB・・・LDL受容体との結合
アポC-Ⅱ・・・LPLの活性化
アポC-Ⅲ・・・LPL、HTGLの活性阻害、レムナント受容体との結合を阻害
アポE・・・レムナント受容体、VLDLやIDLのLDL受容体との結合、VLDL受容体との結合

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