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生化学

検査項目名称 アルブミン/BCP改良法
コード 00417
統一コード 3A015-0000-023-271
検体必要量(mL)容器 / 保存
血清 0.5
B-1 S-1
採取条件・提出条件 / 備考
所要日数 1~2
検査方法 比色法(BCP改良法)
基準値 3.8~5.2
g/dL
実施料 / 判断料 11 判生Ⅰ ※

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コンペンジウム

高値 ■脱水症状
低値 ■急性感染症 ■慢性消耗性疾患 ■慢性糸球体腎炎 ■慢性腎不全 ■肝硬変 ■急性肝炎初期 ■各種甲状腺疾患 ■各種消化器癌 ■白血病 ■悪性リンパ腫 ■再生不良性貧血 ■多発性骨髄腫 ■乳幼児(生理的) ■妊婦 ■高齢者 ■SLE、RA、リウマチ熱などの膠原病とその類縁疾患 ■ネフローゼ症候群 ■悪性疾患末期 ■蛋白漏出性胃腸症

解説 アルブミンは、約600個のアミノ酸からできた分子量約66,000の比較的小さなタンパク質で、血清中のタンパク質の中では最も量が多い。アルブミンはタンパク代謝を反映して栄養状態の指標となり、また肝でのみ合成されるので肝障害の程度を判定するのにも有用である。
アルブミンの測定には、従来BCG(bromcresol green)法が用いられていたが、アルブミンだけでなくグロブリン分画、中でもハプトグロビンやCRPなどの急性相反応物質とも反応し、とくに低値域で偽高値となる欠点があった。BCG法と同じく1970年代に登場したBCP(bromcresol purple)法も酸化型アルブミンと還元型アルブミンとの反応差により正確性に問題があったが、前処理によって全て酸化型に変化させた後にBCP法を行うBCP改良法が1990年代後半に我が国で開発された。その後国内ではこのBCP改良法が使用率を高め、現在は主流の方法となっている。
アルブミンが測定意義を有する低値域における臨床指標値はBCG法により決められているが、先の通りBCG法ではとくに低値域の反応特異性が低く、BCP改良法での測定値との差が問題とされてきた。
この問題を解消するため、BCP改良法でアルブミンが3.5g/dL以下の場合には0.3g/dLを加えた値をBCG法の値に相当するものとみなす提言が日本臨床検査医学会から発表されている(2014年1月)。
一方、BCP改良法では一部のアルブミン結合物質が多量に存在する場合には偽低値を示すことがある点に注意が必要である。

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補足情報


蛋白分画、総蛋白及びアルブミンを併せて実施した場合は主たるもの2項目のみ算定する。

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