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感染症・ウイルス

検査項目名称
HBV核酸定量(IU)/
リアルタイムPCR法
(HBV-DNA定量(IU))
コード 12890
統一コード 5F015-1441-023-862
検体必要量(mL)容器 / 保存
血清 2.0
B-28
採取条件・提出条件 / 備考
所要日数 3~5
検査方法 リアルタイムPCR法
基準値 検出せず●補足情報参照
L.IU/mL(Log IU/mL)
実施料 / 判断料 256 判微 ※

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コンペンジウム

高値 ■B型肝炎
低値
解説 HBV-DNA 定量検査はB 型慢性肝炎患者の病態把握や、治療方針の選択、及び治療経過観察に必須の検査である。リアルタイムPCR 法では、従来のエンドポイントPCR 法による定量での測定範囲の狭さを解消できることに加え、高感度化を実現している。インターフェロン、抗ウイルス剤による治療時のウイルス量のモニタリングに必須である。慢性肝炎においては、従来HBe抗原からHBe抗体へのセロコンバージョンにより多くの場合は肝炎が鎮静化するが、昔からHBe抗体陽性者の中で肝硬変、肝細胞癌に進展する例のあることがわかっていた。HBV-DNA定量が感度良く測定されるようになり、HBe抗原、HBe抗体どちらが陽性であってもHBV-DNA量が低値を持続し、ウイルスの増殖が抑えられている場合には肝病変が進展しないことがわかってきた。一般に予後良好とされるHBe抗体陽性者であってもHBV-DNA量が多い場合は、HBV由来の肝細胞癌発症のリスクが最も高い群であることが明らかとなっており、HBV-DNA量測定による経過観察が必要である。
また、免疫抑制・化学療法によるHBVの再活性化の監視にもHBV-DNA測定は必須である。
HBV-DNA量の結果は、国際的にはWHO標準品に基づくIU/mL(Log IU/mL)の国際単位による表記が主流となっているが、国内では各試薬ごとの係数によってcopies/mL(Log copies/mL)に変換して報告されてきた。しかし、試薬ごとの係数換算によるコピー数値では、試薬が変更された場合には従来法との結果数値比較が困難となり、また国際的な統一性の面からもIU単位が望ましい結果表記である。
本新規コードNo.項目は、日本肝臓学会の決定、要請を受けてIU単位で報告する項目であり、測定は従来のリアルタイムPCR法(コードNo.06676)と同じである。今後測定試薬変更を機にIUに統一される。
単位は、Log IU/mLを表すLIU/mLの表記となる。
なお、コピー数からIUへの換算は、1 IU = 5.82コピー、LIU =(Logコピー)-(0.76)で可能である。
従来項目(コードNo.06676)は、IU単位に統一するまでコピー数とIUを併記し、Logコピー/mLを表すLC/mLとLIU/mLの2種類が報告となる。

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補足情報



◆ご依頼の際の注意 汚染の影響を受けやすい検査法のため、核酸増幅法以外の検査項目との重複依頼は避けてください。

HBV核酸定量 B型肝炎ウイルス既感染者であって、免疫抑制剤の投与や化学療法を行っている悪性リンパ腫等の患者に対して、B型肝炎の再活性化を考慮し実施した場合は、当該治療中及び治療終了後1年以内に限り、月1回を限度として算定できる。

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