検査項目名称 | 蛋白分画 (TP-F) |
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コード | 00404 |
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統一コード | 3A020-0000-023-232 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | 溶血検体は避けてください。 |
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所要日数 | 1~2 |
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検査方法 | 電気泳動法(セルロース・アセテート膜) |
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基準値 | A/G比 1.55~2.55 Alb 60.8~71.8 α1 1.7~2.9 α2 5.7~9.5 β 7.2~11.1 γ 10.2~20.4 (単位:%) |
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実施料 / 判断料 | 18 判生Ⅰ ※ |
高値 | 異常なパターン: ■急性炎症・ストレス ■慢性炎症 ■慢性肝障害 ■蛋白欠乏症 ■M蛋白血症 ■ネフローゼ症候群 |
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低値 | |
解説 | ヒトの血清中にはおよそ6.5~8.2g/dLの蛋白質が含まれ、これらはセルロースアセテート膜を支持体とした電気泳動で易動度の高い順に陽極側からアルブミン、α1-グロブリン、α2-グロブリン、β-グロブリンと、γ-グロブリンに分画される。これらの蛋白質の増減パターン(構成比)から様々な病態の把握を行うのが蛋白分画の検査である。 α1分画では急性相反応物質であるα1アンチトリプシンが主体で、炎症性疾患で上昇する。 α2分画ではハプトグロビンが主体で、炎症で増加する。β分画ではリポ蛋白とトランスフェリンが主体で、前者は高脂血症で増加、後者は腎糸球体障害や慢性消耗性疾患で減少する。γ分画ではIgGが最も多く、炎症性疾患やM蛋白血症で増加する。 これらの分画成分に含まれる蛋白質が疾患等により増減すると構成比が変化し、特有の泳動パターンを示す。代表的なパターンは以下の通りである。 a)蛋白欠乏型:食道癌による悪液質患者で、とくにアルブミンとβ-グロブリンが著減する。 b)ネフローゼ型:ネフローゼ症候群ではアルブミンの著減とα2-グロブリンの著増が特徴。α2とβの間にリポ蛋白であるβLが出現する。γ-グロブリンはステロイド長期投与で減少していることが多い。 c)急性肝障害型:急性~亜急性肝炎ではアルブミン、α、βが減少し、γが増加してくる。 d)肝硬変型:慢性肝障害ではさらにγ-グロブリンが増加し、βとγの間の谷が消失する。 これをβ-γ bridgingという。 e)急性炎症・ストレス型:アルブミンが減少し、α1とα2が増加する。 f)慢性炎症型:急性炎症型に、さらにγの増加が加わる。 g)γ分画広域増加型:アルブミン減少とγの増加が主体。SLEや慢性関節リウマチのような膠原病で見られることが多い。 h)M蛋白:特有のMピークが出現し、その同定には、免疫電気泳動が必要である。 |
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