検査項目名称 | 動脈血ケトン体分画 | |||
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コード | 06578 |
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統一コード | 3E045-0000-020-271 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | ブドウ糖投与又は食後(血糖120mg/dL以上)に動脈採血してください。採血後は、速やかに冷却遠心にて分離し、凍結保存してご提出ください。 |
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所要日数 | 2~3 |
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検査方法 | 酵素サイクリング法 |
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基準値 | アセト酢酸/3-ヒドロキシ酪酸比0.7以上 |
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実施料 / 判断料 | 59 判生Ⅰ |
高値 | ■糖尿病性ケトアシドーシス ■下痢 ■嘔吐 ■脱水 ■飢餓 ■発熱 |
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低値 | |
解説 | ケトン体とは、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸ともいう)、アセトンの3者の総称名であるが、血中にはアセトンはほとんど存在せず、生成されても気化して呼気中に排泄される。従って血中でのケトン体とは前2者の総称である。 ケトン体は脂肪酸がβ酸化されたものであり、アセト酢酸はアセチルCoAを材料として合成される。アセト酢酸が還元されると3-ヒドロキシ酪酸が生成し、脱炭酸によってアセトンが生じる。糖質利用が不十分な状態(重症糖尿病、飢餓、糖質摂取不足など)のときに血中濃度が増加する。動脈血中のアセト酢酸と3-ヒドロキシ酪酸の比、すなわち動脈血中ケトン体比(arterial ketone body ratio:AKBR)は肝臓のミトコンドリアの機能を反映するものとして、肝切除や肝移植などの肝臓外科および救急医学などの分野での肝機能の重要な指標として測定され、有用であることが報告されている。 |
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