検査項目名称 | 脂肪酸4分画 | ||||
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コード | 05994 |
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統一コード | 3F040-0000-022-202 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | 空腹時に採血してください。 |
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所要日数 | 4~6 |
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検査方法 | GC法 |
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基準値 | 補足情報参照 |
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実施料 / 判断料 | 393 判生Ⅱ |
高値 | n-6系:■血栓性疾患 n-3系:■出血性疾患 |
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低値 | |
解説 | 脂肪酸とは、長鎖炭化水素の1価のカルボン酸であり、一般式 CnHmCOOH で表せる。ヒト体内では、脂肪酸シンターゼによってアセチルCoAとマロニルCoAから直鎖の飽和脂肪酸が作られ、順次アセチルCoAが追加合成されるので、原則脂肪酸は偶数個の炭素原子をもつ脂肪酸が存在する。 このうち、パルミチン酸(C16:0、炭素16分子に不飽和結合が0個)やステアリン酸(C18:0)などの飽和脂肪酸は体内で合成されるが、リノール酸(C16:2)やα-リノレン酸(C16:3)などのn-3系(最初の二重結合が3の位置)の多価不飽和脂肪酸(PUFA:polyunsaturated fatty acid)は体内で合成できないため、食物より摂取する必要があり、必須脂肪酸と呼ばれる。 必須脂肪酸は、リノール酸を代表とするn-6系(ジホモ-γ-リノレン酸:DHLA、アラキドン酸:AA)と、α-リノレン酸を代表とするn-3系(エイコサペンタエン酸:EPA、ドコサヘキサエン酸:DHA)に大別できる。特に魚脂中に含まれるn-3系のEPA やDHA は抗血栓、抗動脈硬化作用のあることが判明している。凝固及び凝固抑制作用に関連しているn-6系及びn-3系の脂肪酸は、血栓性疾患ではn-6系が高値を示し、出血性疾患ではn-3系が高値を示す。EPA とAA の比(EPA/AA)は、多価不飽和脂肪酸のバランスを知るのに有用である。 |
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