検査項目名称 | クレアチニンクリアランス | |||
---|---|---|---|---|
コード | 00561 |
|||
統一コード | 8A020-0000-098-271 |
|||
検体必要量(mL)容器 / 保存 |
|
|||
採取条件・提出条件 / 備考 | 採取法補足情報参照 |
|||
所要日数 | 2~3 |
|||
検査方法 | 酵素法 |
|||
基準値 | 82~183 mL/min |
|||
実施料 / 判断料 |
高値 | |
---|---|
低値 | 【低値】 ■急性腎炎 ■慢性腎臓病 ■腎不全 ■心不全、ショック ■尿路閉塞 |
解説 | 一般にクリアランス(clearance(大文字のCで表現))とは、ある尿中排泄物が、1分間に何mLの血液から除去されたかを示す指標である。従ってこの「mL/min」の数値が小さいほど、腎の排泄機能が低下していることを示す。 クレアチニンは主として腎糸球体から排泄される内因性物質で、クレアチニンクリアランス(Ccr)は糸球体濾過量「glomerular filtration rate;GFR」を反映するパラメータと考えられ、従来から腎機能検査として用いられていたが、腎前性、腎後性因子によっても低下し、またネフローゼ症候群では高値を示すことがあり、年齢、筋肉量、運動などの影響を受けるので注意が必要である。 クレアチニンクリアランスは、飲水・完全排尿の後、実施法に従って採血、採尿(採取尿量も計測する)を行うが、通常は複数ポイントで採取して平均値を求める。2時間法を例とすると採血(30分、90分)、採尿(60分、120分)となる。時刻記録(秒単位)や各尿量計測は正確に行う必要がある。十分な尿量を確保して正確性を向上させる目的で、24時間内因性クレアチニンクリアランスも用いられ、この場合は飲水・完全排尿の後、採血(昼食前)、蓄尿(24時間の蓄尿量を計測)となるが、前述のような変動要因があるため、慢性腎臓病(CKD)診療においては、早期発見に向けて血清クレアチニン値からGFRを計算する「推算GFR(eGFR)」やシスタチンCが紹介されている。 推算GFR推算GFR(日本腎臓学会 日本人のGFR推定式プロジェクト2008年) 男性:GFR (mL/min/1.73 m2) = 194 x 血清クレアチニン値-1.094 x 年齢-0.287 女性:GFR (mL/min/1.73 m2) = 男性計算式 x 0.739 推算GFR(シスタチンCからの推算、Hoekの式) 男女とも:GFR (mL/min/1.73 m2) = -4.32 + 80.35/シスタチンC |
| 前画面に戻る |
| 検査項目検索TOPへ戻る |
Copyright© BML,INC All Rights Reserved.