検査項目名称 | 骨型アルカリホスファターゼ (BAP) |
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コード | 06494 |
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統一コード | 3B072-0000-023-052 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | 採血後24時間以内に提出できない場合は、血清を凍結してご提出ください。 |
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所要日数 | 1~3 |
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検査方法 | CLEIA法 |
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基準値 | M:3.7~20.9F(閉経前):2.9~14.5 (閉経後):3.8~22.6 μg/L |
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実施料 / 判断料 | 157 判生Ⅱ ※ |
高値 | ■ベーチェット病 ■甲状腺機能低下または亢進症 ■糖尿病 ■多発性骨髄腫 ■先(末)端肥大症 ■腎不全 ■原発性骨肉腫 ■骨転移癌■骨粗鬆症 |
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低値 | |
解説 | 骨型ALPはアルカリフォスファターゼ(ALP)のアイソザイムの1つで、3型ALPと呼ばれる骨由来のALPである。骨型(3型)ALPは、オステオカルシンやコラーゲンと同様骨芽細胞で作られ、一部は血液中に遊出するため、その測定により骨形成活性を推測することができ、日本骨粗鬆症学会による骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイドラインに骨形成マーカーとして記載されている。 骨型ALP は血中濃度で測定されるため、Ⅰ型コラーゲン架橋Nテロペプチド(NTx)やデオキシピリジノリンのように尿を用いる他の骨吸収マーカーのような日内変動がみられず、腎機能の影響も受けにくい利点がある。同様の血中骨形成指標としてオステオカルシン(BGP)が知られているが、BGPは副甲状腺機能亢進症や腎性骨異栄養症などでよく用いられる。BAPもBGPも骨吸収亢進時において、骨吸収抑制剤を使用した際に治療効果のモニタリングに有用である。また、前立腺癌や乳癌などの骨転移の補助診断にも有用性が報告されている。 骨型ALP値の上昇は、臨床上初期の骨疾患合併症(ベーチェット病、甲状腺機能低下または亢進症、糖尿病、多発性骨髄腫、末端肥大症、腎不全、原発性骨肉腫、骨転移癌等)の指標となると言われている。従って骨型ALPは骨疾患合併症をはじめ、閉経後婦人の骨代謝動態や骨硬化症または骨軟化症等の指標として、さらにはこれら疾患の治療経過観察に有用であると考えられる。 |
※骨型アルカリホスファターゼ(BAP)、インタクト1型プロコラーゲン-N-プロペプチド(Intact P1NP)、1型プロコラーゲン-N-プロペプチド(P1NP)、ALPアイソザイム(PAG電気泳動法)のうち2項目以上を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
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