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内分泌学

検査項目名称
インスリン
(IRI)
コード 03840◇
統一コード 4G010-0000-023-051
検体必要量(mL)容器 / 保存
血清 0.5
B-1 S-1
採取条件・提出条件 / 備考 なお、チャート報告書をご要望の際は負荷コードでご依頼ください。
溶血は低値の影響があります。
◆1 補足情報参照
所要日数 2~3
検査方法 CLIA法
基準値 2.2~12.4
μU/mL
実施料 / 判断料 100 判生Ⅱ

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容器画像

コンペンジウム

高値 ■インスリノーマ ■インスリン自己免疫症候群 ■インスリンレセプター異常 ■家族性高プロインスリン血症 ■異常インスリン血症 ■インスリン抵抗性のある2型糖尿病 ■クッシング症候群 ■肝疾患 ■肥満
低値 ■1型糖尿病 ■進行した2型糖尿病 ■下垂体前葉機能低下症 ■副腎不全 ■飢餓
解説 インスリンは膵β細胞で産生されるペプチドホルモンで、生体内では唯一血糖低下作用を有するホルモンである。膵β細胞でプロインスリンが酵素による切断を受けてインスリンとCペプチドとして血中に分泌されるが、こく一部はプロインスリンのまま分泌される。
インスリンの分泌には空腹時測定値より得られる基礎分泌と糖負荷試験等により得られる追加分泌がある。1型糖尿病では、基礎、追加分泌ともに低下または消失しているが、2型糖尿病では空腹時インスリン値は健常者と同等か軽度高値を示す。また、糖尿病では、糖負荷早期の初期インスリン分泌が低下しており、糖負荷後30分におけるinsulinogenic index(⊿IRI/⊿BS)はこの初期分泌が保たれているかを判断する良い指標となる(0.4以上は良好、糖尿病では0.3以下が多い)。
糖代謝の状態を知るためには必ず血糖と合わせて測定する必要があるが、空腹時の両者の値から、インスリン抵抗性(インスリンに対する組織の応答が低下してインスリンの作用が発現しにくい状態)の指標(HOMA-R)を求めることができる。HOMA-Rは、空腹時インスリン値(μU/mL)×空腹時血糖値(mg/dL)÷405の式で算出し、2.5以上の場合は抵抗性が疑われ、2型糖尿病ではインスリン抵抗性の例が多い。
インスリンはimmunoreactive insulin(IRI)と表わされるが、血糖低下作用の力価に基づく測定値ではなく、抗体を用いた免疫学的測定による測定値であることを示すものである。
そのため、血中にインスリン抗体が存在すると、IRIでは正しい結果が得られないことがある。この場合、Cペプチドを測定して内因性インスリン分泌を評価する。
近年、インスリンアナログ製剤が臨床で用いられるが、検査試薬によっては抗体の反応性が異なり、製製剤の血中濃度がIRIとして検出されない場合もある。

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補足情報



◇ 負荷コードは下表をご参照ください。
◆1 インスリン製剤の影響について
  インスリン測定において、インスリン治療に用いられる各種インスリンアナログ製剤と交差反応を示す場合があります。製剤種によって反応性は異なりますが、現在不明なものもあります。また、得られる数値が内因性によるか製剤由来かは識別できません。

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