検査項目名称 | 抗LKM-1抗体 (抗肝腎ミクロソーム-1抗体) |
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コード | 00829 |
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統一コード | 5G555-0000-023-023 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | (判定基準) (-):17.0未満 (±):17.0以上~50.0未満 (+):50.0以上 |
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所要日数 | 2~5 |
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検査方法 | EIA法 |
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基準値 | (-) インデックス値:17.0未満 |
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実施料 / 判断料 | 215 判免 ※ |
高値 | ■自己免疫性肝炎 ■C型慢性肝炎の一部 |
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低値 | |
解説 | 抗肝腎ミクロソーム抗体(抗LKM-1抗体)は、自己免疫性肝炎(AIH)の診断のために測定される自己抗体である。 免疫蛍光法によって肝臓と腎臓のミクロソームと反応する抗体であることがその名の由来だが、LKMには1~3型があり、AIHで出現する抗LKM抗体は1型(抗LKM-1抗体)のみである。抗LKM-1抗体の対応抗原は、肝細胞膜上に存在する薬物代謝酵素のcytochromeP450(CYP)2D6であり、現在のEIA測定にはCYP2D6リコンビナント蛋白が抗原として用いられている。 AIHの診断は、国際診断スコアと厚労省研究班の診断指針が用いられ、自己抗体陽性所見は診断上の重要項目である。さらに、出現する自己抗体の違いによって一般に1型と2型に病型分類が行われている。1型は抗核抗体(ANA)と抗平滑筋抗体(SMA)のどちらかまたは両者が陽性、2型は抗LKM-1抗体が陽性である。わが国では1型がほとんどを占めるが、ANA、SMA陰性でAIHを疑う場合には抗LKM-1抗体の測定が必要である。2型AIHは、若年例が多く、肝不全への進展率も高いため、早期の診断・治療が重要である。但し、典型的なAIHではなく、急性発症例では自己抗体陰性の場合も多いため注意が必要である。C型慢性肝炎患者の一部において抗LKM-1抗体が低力価陽性となるが、典型的な2型AIHで検出される抗LKM-1抗体は高力価であり、対応抗原CYP2D6の抗原決定基が異なる。 |
※抗LKM-1抗体 ウイルス肝炎、アルコール性肝障害及び薬剤性肝障害のいずれでもないことが確認され、かつ、抗核抗体陰性の自己免疫性肝炎が強く疑われる患者を対象として測定した場合に限り算定できる。
本検査を実施した場合は、診療報酬明細書の摘要欄に抗核抗体陰性を確認した年月日を記載する。
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