検査項目名称 | EBウイルス (EBV) EBNA抗体 |
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コード | 04992 |
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統一コード | 5F204-1430-023-162 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | ●1 補足情報参照 |
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所要日数 | 2~4 |
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検査方法 | 蛍光抗体法 |
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基準値 | 10倍未満 |
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実施料 / 判断料 | 79 判免 ※ |
高値 | ■ 伝染性単核球症 ■上咽頭癌 ■慢性活動性EBウイルス感染症 |
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低値 | |
解説 | Epstein‐Barrウイルス(EBV)は、ヒトヘルペスウイルス科γ亜科に属する2本鎖DNAウイルスである。伝染性単核球症(Infectious Mononucleosis:IM)の病原ウイルスであるが、EBVに対しては2~3歳までに70%位が感染を受け、成人では95%以上が感染している。感染時ウイルスは咽頭粘膜上皮から侵入し、Bリンパ球に潜伏する。健常人が伝染性単核球症に罹患すると軽快治癒する。しかし、何らかの免疫異常があると上咽頭癌や慢性活動性EBウイルス感染症などの病態となる。 EBV 特異抗体は大きく分けてVCA (virus capsid antigen )抗体、EA (early antigen )抗体、EBNA (EBV nuclear antigen)抗体の3種類がある。 初感染でVCAに対するIgM、ならびにIgG抗体が増加する。この中でもっとも診断的価値の大きいものはIgM抗体の証明であるが、これは一過性であるので、時期を失すると証明できない。EA(早期抗原)に対する抗体に関してもVCA-IgM抗体の変動とほぼ同じである。 EBNAに対する抗体の出現は、伝染性単核球症回復後1~数カ月経過してからであるので、もしこの抗体が陰性で、VCA-IgMが陽性であるか、またはVCA-IgMとEA-IgGの両方が陽性であるときは本症を強く疑う根拠となる。 一般にIgG抗体、ならびにEBNA抗体は生涯持続するので、この両者が陽性であることは既感染(ならびに伝染性単核球症回復後)を示す。なお、VCA-IgA抗体は、上咽頭癌の際の特異抗体である。 いずれにしても、一つの抗体価のみでEBV 感染症の病態を把握することは困難であり、必ず急性期と4 ~6 週後の回復期、必要ならばさらに数カ月後の複数の結果を判断すべきである。 |
●1 ウイルス抗体価のご依頼・ご提出にあたって 急性期(発病2~7日)と回復期(2~3週)の検体を同時測定し、回復期の抗体価が急性期の結果の4倍(2管差)以上に上昇したとき、血清学的に有意とみなします。急性期の検体は凍結で提出してください。
◇ウイルス検査の依頼コード、検体必要量については補足情報のウイルス検査一覧表をご参照ください。 (髄液でのご依頼も可能です。)
●CF法、HI法、NT法、FA法など、希釈倍数を報告する項目の基準値は、便宜上、「最低希釈倍率」で表示しています。
※血清中ウイルス抗体価(定性・半定量・定量) 79 点(判断料 免疫学的検査)同一検体について8項目を限度として算定する。(対象となるウイルスの種類については補足情報の欄外をご参照ください。)又、同一検体について同一ウイルスに対する複数の測定方法を行った場合であっても所定点数のみを算定する。
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