BML

検査項目検索

感染症・ウイルス

検査項目名称 HTLV-1プロウイルスDNA
モノクロナリティー解析
コード 06417
統一コード 5F455-1440-019-831
5F455-1440-046-831
検体必要量(mL)容器 / 保存
血液 6.0 (EDTA2K加血)
B-19
骨髄液 1.0 ◆
O-97
採取条件・提出条件 / 備考 必ず専用容器をご使用ください。検体は無菌的に採取・保存してください。
所要日数 14~22
検査方法 サザンブロットハイブリダイゼーション法
基準値 (-)
実施料 / 判断料

容器画像

コンペンジウム

高値
低値
解説 成人T細胞白血病(ATL)はレトロウイルスHTLV-Ⅰが関与して発生する特異な白血病として知られている。ATLの原因であるだけでなく、HTLV-Ⅰ associated myelopathy(HAM)やHTLV-Ⅰぶどう膜炎(HTLV-Ⅰ uveitis:HU)など多彩な病態の原因となることがわかっている。
HTLV-Ⅰの感染からATLの発症に至る自然経過は次のように考えられている。まず母から子への母乳を介した垂直感染、あるいは夫から妻への水平感染により感染が成立し、プロウイルスが宿主の染色体DNAにランダムに組み込まれる。次に、感染細胞がポリクローナルに増殖した中間状態と呼ばれるステージを経てくすぶり型ATLへと移行する。ここでは核に切れ込みや、くびれを有する悪性のATL細胞が末梢血中に現れ、数年のうちに急性型からリンパ腫型ATLへと移行していく。
しかし、細胞から細胞へと感染を繰り返す中でランダムな組み込みがたまたま癌遺伝子の近傍にヒットする確率は低く、ATLの発症には数十年という長い潜伏期が必要となる場合がほとんどである。
本検査は、HTLV-Ⅰ感染細胞のモノクローナル増殖の拡大、すなわちくすぶり型から急性期ATLへの進展を遺伝子レベルで確定診断しようとするものである。サザンブロット法で異常バンドが検出されることは、HTLV-Ⅰプロウイルスの組み込まれた細胞が腫瘍性増殖を示していることを証明したことになる。

ページトップへ戻る

補足情報

骨髄液採取上のご注意 骨髄液は、ヘパリンを使用しないシリンジで規定量(1mL)を採取し、あらかじめ手元に用意した専用容器(O-97)に注入して速やかに転倒混和してください。専用容器に入れるまでに時間が経過したり、転倒混和が不十分だと、骨髄液が凝固してDNA又はRNA抽出ができなくなる場合があります。

ページトップへ戻る

前画面に戻る

検査項目検索TOPへ戻る

Copyright© BML,INC All Rights Reserved.