検査項目名称 | 蛋白定性 | |||
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コード | 00051 |
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統一コード | 1A010-0000-001-911 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | ||||
所要日数 | 1~2 |
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検査方法 | 試験紙法 |
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基準値 | (-)~(±) |
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実施料 / 判断料 | (26) ※ |
高値 | ■生理的蛋白尿(起立性、運動性) ■腎前性蛋白尿(熱性疾患、ショック時、ヘモグロビン尿、ベンスジョーンズ蛋白尿) ■腎性蛋白尿(1)糸球体性蛋白尿(糸球体腎炎、腎不全、ネフローゼ症候群、腎硬化症、腎盂腎炎、IgA腎症)(2)尿細管性蛋白尿(糖尿病、アミロイドーシス、膠原病、妊娠中毒、重金属中毒など) ■腎後性蛋白尿(尿路下部疾患) |
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低値 | |
解説 | 尿蛋白の約半分は血漿蛋白由来であり、残りの約半分が尿細管に由来する。尿細管の再吸収能を超えて血漿蛋白が増加した場合には尿中に蛋白が排泄され(オーバーフロー型蛋白尿)、一方尿細管の再吸収の障害によっても尿中へ排泄される(尿細管性蛋白尿)。また糸球体に障害が生じた場合には通常排泄されない分子量6万以上の蛋白が漏れ出ることになる(糸球体性蛋白尿)。この糸球体病変で尿中に出現する蛋白の多くはアルブミン(分子量6.5万)で、尿蛋白定性検査の主たる目的は糸球体性のアルブミン尿を検出することである。試験紙法はアルブミンに特異性が高いため、尿細管再吸収能を超えて増加したBence Jones蛋白やIgGなどの検出には不向きであり、各種蛋白との反応誤差が少ない方法による蛋白定量が必要となる。一方微量アルブミン尿も検出感度以下であるため本法では検出できない。試験紙法で陽性となる感度は30mg/dL以上であり、健常者でもごくわずかに蛋白は尿中に排泄されているが、通常定性検査では陰性である。しかし、運動後や入浴後などに一過性に出現する生理的蛋白尿を除外する必要がある。 |
※尿中一般物質定性半定量検査 院内で検査を行った場合のみ算定できる。ただし、尿中一般物質定性半定量検査は判断料は算定できない。
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