検査項目名称 | アカントアメーバ | |||
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コード | 07198 |
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統一コード | ||||
検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | 眼科領域のみ受託可能です 補足情報参照 |
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所要日数 | 7~14 |
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検査方法 | 培養 |
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基準値 | ||||
実施料 / 判断料 |
高値 | ■アメーバー性角膜炎 |
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低値 | |
解説 | アカンソアメーバとは、土壌・水中等に棲息する20~30ミクロン程度の小型のアメーバ。細菌やカビなどを捕食して生活し、形態的には栄養型虫体・嚢子型虫体の2型をとる。栄養型虫体は、アカンソポディアと呼ばれる刺状の偽足を出して運動する。嚢子型虫体は内外で二層の嚢子壁を持つ。この嚢子壁は、物理化学的には安定な物質で構成されており、種々の薬剤や環境変化に強い抵抗力を示す。このことがアカンソアメーバ感染によるアメーバ性角膜炎の治療を著しく困難にしている。 アメーバ性角膜炎患者の主訴としては、強い異物感の後に疼痛・羞明(photophobia)・眼瞼痙攣・霧視などがあげられる。中でも、患者の訴える耐え難い痛みは注目すべき特徴と考えられる。臨床的には角膜に実質性の浸潤を認め、特に患部周辺部分における反応が強いため、典型的な輪状角膜炎として観察される。また、前房内に炎症を伴うことが強いなどの特徴を有するが、一般的に他の角膜炎との鑑別は容易でなく、初診時に単純ヘルペス角膜炎を疑うケースが多いようである。 治療方法としては、早期であれば抗真菌薬が有効との報告がある。しかしこれはアメーバの栄養型虫体にのみ有効で、嚢子型には無効である。そのため、慢性化した患者の治療は大変困難であり、早期発見・早期治療が重要である。 |
●アカントアメーバ(検体必要量:検査材料)
(1)潰瘍部の側縁部角膜実質組織及び眼の洗浄液
(2)コンタクトレンズケース内保存液
両方を測定いたします。
●アカントアメーバ(備考) アメーバは水中・土壌中などの環境に常在するので、検体採取時はこれらを混入しないよう、クリーンな室内で採取してください。必ずアカントアメーバ採取セットを用い、輸送袋に入れご提出ください。
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