検査項目名称 | バンコマイシン耐性腸球菌スクリーニング (VRE) |
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コード | 06214 |
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統一コード | ||||
検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | (基準値)(-) |
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所要日数 | 3~4 |
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検査方法 | VRE スクリーニング培地使用 |
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基準値 | ||||
実施料 / 判断料 |
高値 | ■バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症 |
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低値 | |
解説 | 腸球菌は大腸に常在菌として存在する弱毒菌で現在21菌種に分類され、臨床の場では代表的な菌種としてE.faecalis、E.faecium、の2菌種が主に同定され、他にE.gallinarumなども分離されている。この菌の治療薬として、グラム陽性球菌の治療薬であるバンコマイシン(VCM)が欧米では用いられてきた。しかし、1986年にバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)が欧州で初めて同定されたのをきっかけに、1990年代にはVREによる院内感染が年々増加傾向を示し、その高い死亡率や有効な治療薬がないことからMRSAとともに院内感染の原因菌として注目されてきた。日本においても1996年VREが同定されたことから、今後、VRE感染症の増加が懸念され本検査は重要な意義を持つと思われる。遺伝子型の違いによりVCM耐性のメカニズムが異なることもわかってきた。 このVREの遺伝子は表現型の違いによりVanA,B,C,D,E,Gの6種類が知られているが、臨床的にはVanA、VanBが重要視され、VanCは無菌であるべき材料からの検出時に問題となる。 本検査はVCM添加寒天培地を用いたスクリーニングで、VanA,Bの選択性を高める工夫がされているが、VanCを持つVRE以外の菌も検出される場合があるので注意を要する。なお、本法で遺伝子型の鑑別はできないので、型判定にはPCR法等での鑑別が必要となる。 |
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