検査項目名称 | 抗MuSK抗体 (抗筋特異的チロシンキナーゼ抗体) |
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コード | 07957 |
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統一コード | 5G386-0000-023-007 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | ||||
所要日数 | 3~9 |
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検査方法 | RIA法 |
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基準値 | 0.02未満 nmol/L |
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実施料 / 判断料 | 1000 判免 ※ |
高値 | ■重症筋無力症 |
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低値 | |
解説 | 抗筋特異的チロシンキナーゼ抗体(抗MuSK抗体)は、重症筋無力症(myasthenia gravis, MG)の診断のために測定される自己抗体である。 抗MuSK抗体は、2001年に抗AChR抗体に次ぐMGの第二の自己抗体として報告され、現在MGは、検出される自己抗体の種類によって次の3種に分類される。1)抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体陽性MG(わが国MGの80~85%)、2)抗MuSK抗体陽性MG(5~10%)、3)前2種抗体陰性MG(double seronrgative MG)の3種である。 muscle specific tyrosin kinase(MuSK)は、膜貫通レセプター型チロシンキナーゼで、AChRと同じく筋肉膜(後シナプス膜)の膜表面に発現し、他の蛋白とともにシナプスの機能維持を担っているとされる。 現在、抗MuSK抗体は、MuSK細胞外領域を抗原とするRIA法で測定されている。 抗MuSK抗体陽性MGは、筋脱力の急激な悪化、球麻痺、呼吸筋麻痺といったクリーゼに陥りやすい特徴を有する。また、本抗体陽性MGでは胸腺は正常で胸腺腫の合併がないため、胸腺摘除術の適応とならない。 このように抗MuSK抗体の測定は、MGの診断のみならず重症度の把握と治療方針を決める上においても意義がある。 |
※抗筋特異的チロシンキナーゼ抗体 重症筋無力症の診断又は診断後の経過観察を目的として測定した場合に算定できる。
本検査と抗アセチルコリンレセプター抗体(抗AChR抗体)を併せて測定した場合は、主たるもののみ算定する。
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