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感染症・ウイルス

検査項目名称 高感度HBs抗原
コード 00159
統一コード 5F016-1410-023-052
検体必要量(mL)容器 / 保存
血清 2.0
B-28
採取条件・提出条件 / 備考 B型肝炎ウイルス(HBV)感染の診断は、本検査による検査結果のみで行わず、HBc抗体測定等、他の検査結果及び臨床経過を考慮して総合的にご判断ください。溶血はデータの変動要因となります。
所要日数 2~5
検査方法 CLEIA法
基準値 0.0050未満
IU/mL
実施料 / 判断料 88 判免 ※

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容器画像

コンペンジウム

高値 ■B型肝炎
低値
解説 HBs抗原はB型肝炎ウイルスの外被(エンベローブ)に存在する抗原であり、HBs抗原が陽性であることは肝臓にHBVが存在し、HBVの成分が合成されていること、現在B型肝炎に感染していることを示す。感染の診断、キャリア判定にとって最も基本的な検査項目である。
血中のHBs抗原はウイルスゲノムを含む完全な粒子(Dane粒子)の他に、中空粒子、小型球形粒子、管状粒子として存在し、いずれも肝細胞内の中間複製体(cccDNA)から産生される。このため、核酸アナログ製剤の治療により短期間で血中で減少、陰性となるHBV-DNAとは異なり、肝臓内の増殖を把握し、治療完遂を判断する上でも有用となる。
HBs抗原の測定は、寒天ゲル内免疫拡散法にはじまり、これまでに飛躍的な感度の向上がもたらされてきたが、本法は、現在最も広く利用されているHBs抗原高感度定量法の感度をさらに10倍上回る測定系である。
変性剤を用いてHBs抗原・抗体複合体を解離させるとともに表出している抗原決定基だけでなく、特異抗体を用いて内側の抗原決定基をとらえることが可能である。この点は、各測定試薬で問題となる表出抗原決定基上の変異による偽陰性化を回避できる大きな利点である。
本高感度系での臨床検討では、これまでの測定法でHBs抗原が陰性と判定された例からも検出される場合があり、現在問題となっているHBV再活性化(de novo肝炎)における監視上で有用性が期待される。現在、再活性化の監視ではHBV-DNAが測定されているが、比較的低リスクな免疫抑制療法(関節リウマチなど)においてはとくに、HBs抗原測定で代替する可能性に期待が寄せられている。

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補足情報

HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体半定量・定量 免疫抑制剤の投与や化学療法を行う患者に対して、B型肝炎の再活性化を考慮し、当該治療開始前に各検査を同時に測定した場合は、患者1人につきそれぞれ1回に限り算定できる。

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