検査項目名称 | M2BPGi (Mac-2 結合蛋白糖鎖修飾異性体) (M2BP糖鎖修飾異性体) |
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コード | 02891 |
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統一コード | 5C141-0000-023-052 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | (判定基準) (-) :1.00未満 (1+):1.00~3.00未満 (2+):3.00以上 |
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所要日数 | 2~3 |
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検査方法 | CLEIA法 |
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基準値 | (-)1.00未満 |
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実施料 / 判断料 | 194 判生Ⅰ ※ |
高値 | ■慢性肝炎 ■肝硬変 ■肝細胞癌 |
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低値 | |
解説 | M2BPGiは、タンパク質の量的変化をとらえていたこれまでの肝線維化マーカーと異なり、線維化の進展にともなって変化するタンパク質上の糖鎖構造をとらえる新しい種類のマーカーである。 我が国における肝細胞がんの成因の約80%はウイルス性慢性肝炎であり、そのうち80%がC型肝炎ウイルス感染に起因する。慢性肝炎、とくにC型肝炎から肝がんに至る過程は、肝の線維化進展の過程としてとらえることができる。このため、線維化の段階を早期に正確に判定することは発がん防止に役立ち、M2BPGiは非侵襲性の新規マーカーとして注目されている。 Mac-2結合蛋白(M2BP)は、血液中では10~16分子くらいが集まった100本近くの糖鎖を持つ多量体構造で存在するが、線維化が進展するにつれて糖鎖構造が変化した異常なM2BP(M2BP糖鎖修飾異性体;M2BPGi)が増加していくことがわかった。これに特異的に結合するレクチン(糖鎖に結合するタンパク質)であるWFAレクチン、モノクローナル抗体および高感度な化学発光測定を用いてこれまで臨床応用ができなかった微量な糖鎖構造の変化が検出可能となった。 M2BPGiのこれまでの臨床評価では、肝生検による組織学的線維化分類(F1~F4)と高い相関が確認されている。とくに線維化マーカーの最も重要な意義であるF3とF4(肝硬変)の鑑別能において従来マーカー(ヒアルロン酸、Ⅳ型コラーゲン)よりも優れていた。 さらに、これまでの線維化マーカーにはない意義として、肝細胞がんの発生とM2BPGiの値が関連する結果が示されており、発がん予測マーカーとしても成績の集積が期待されている。 |
※Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体、オートタキシン 慢性肝炎又は肝硬変の患者(疑われる患者を含む。)に対して、肝臓の線維化進展の診断補助を目的に実施した場合に算定する。
Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体、オートタキシン、プロコラーゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)、Ⅳ型コラーゲン、Ⅳ型コラーゲン・7S、ヒアルロン酸を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
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