検査項目名称 | HE4 (ヒト精巣上体蛋白4) |
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コード | 13065 |
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統一コード | 5D110-0000-023-051 |
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検体必要量(mL)容器 / 保存 |
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採取条件・提出条件 / 備考 | 卵巣癌患者における治療、再発または進行の経過観察としてのカットオフ値: 70.0pmol/L以下 |
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所要日数 | 2~4 |
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検査方法 | CLIA法 |
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基準値 | 閉経前女性:70.0以下 閉経後女性:140.0以下 pmol/L |
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実施料 / 判断料 | 200 判生Ⅱ |
高値 | ■卵巣癌 |
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低値 | |
解説 | ヒト精巣上体蛋白4(human epididymis protein 4:HE4)は、WAP(Whey Acidic Protein)ファミリーに属し,WFDC2(WAP Four-Disulfide Core Domain Protein 2)とも呼ばれる分子量約25 kDaの分泌型糖蛋白質である。初めに精巣上体遠位の上皮細胞で特定されたためその名を有するが、その後卵巣癌や肺腺癌、膵胆癌組織で高発現することが確認されている。 正常な卵巣上皮ではHE4の発現はみられないが、卵巣癌では血清中HE4も高値を示し、ステージの進行にともなって増加する。卵巣癌診断におけるHE4の評価は、感度はCA125に及ばないが子宮内膜症やその他良性疾患での陽性率が低く特異性が高い点で一致している。 またCA125との相関性が低いため両マーカーを測定することで卵巣癌の検出率が向上する。 CA125と異なり、月経周期、妊娠においてカットオフを超えることはないが、閉経後には高値となり、閉経前と閉経後でカットオフ値を別に設定している。 HE4とCA125の組み合わせ測定に加えて両マーカーの値から算出する卵巣悪性腫瘍推定値(Risk of Ovarian Malignancy Algorithm:ROMA)を求めることで、卵巣腫瘍における良性と悪性の鑑別精度がさらに向上する。本ROMAについては受託準備中。 |
※腫瘍マーカー
腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に、悪性腫瘍の診断の確定又は転帰の決定までの間に1回を限度として算定する。
腫瘍マーカーは原則として悪性腫瘍特異物質治療管理料と同一月に併せて算定できない。
ただし、悪性腫瘍の診断が確定していても次に掲げる場合は悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。
ア. 急性及び慢性膵炎の診断及び経過観察のためにエラスターゼ1を行った場合。
イ. 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者についてAFP、PIVKA-Ⅱ半定量又は定量を行った場合。(月1回を限度とする。)
ウ. 子宮内膜症の診断又は治療効果判定を目的としてCA125又はCA602を行った場合。(診断又は治療の前後に各1回を限度とする。)
エ. 家族性大腸腺腫症の患者に対してCEAを行った場合。
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